福祉用具専門相談員の講習スクールの選び方|大手スクールを比べる観点

福祉用具専門相談員の講習スクールを、指定講習かどうかと会場・日程・形式などの観点で選ぶ方法を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省や都道府県などの公的機関の公開情報を調べて独自に執筆しています。指定講習の内容や日程、受講料、介護保険の制度は都道府県や講習事業者、時期によって変わることがあるため、最新の情報はお住まいの都道府県や講習を行う事業者、厚生労働省の公式サイトで確認してください。

福祉用具専門相談員のスクールを探すと、聞いたことのある名前がいくつも出てきて、どこに申し込めばいいか迷いますよね。

結論から言うと、スクール選びで最初に見るのは名前ではなく、都道府県の指定を受けた「指定講習」かどうかです。そのうえで、会場・日程・形式・修了評価・就職の支え方を、自分の暮らしに合わせて比べていきます。

この記事を読むと、大手スクールの公式サイトのどこを見て比べればいいかが分かります。

目次

福祉用具専門相談員のスクールは「指定講習かどうか」から見る

先に結論

福祉用具専門相談員になる要件の一つは、都道府県知事が指定した講習事業者の「指定講習」を修了し、修了証明書を受け取ることです。スクールの名前や規模ではなく、まずその講座が指定講習かどうかを確かめましょう。

『有名なスクールなら、どこでも資格が取れるんでしょ?』と思っている方も多いはずです。

実は、資格の要件になるのは、指定講習事業者が行う「福祉用具専門相談員指定講習」だけなんです。この指定は、講習事業者からの申請を受けて都道府県知事が行います。

そのため、同じスクールでも、講座や会場ごとに指定を受けているかを確かめる意味があります。

指定は「事業所ごと」に行われる

指定は、事業所の所在地を管轄する都道府県が、事業所ごとに行います。所在地以外の都道府県で講習を開く場合、開催地の都道府県で別に指定を受ける必要はないとされています。

つまり、お住まいの県の一覧に名前が無いスクールでも、別の県で指定を受けた講習なら指定講習です。逆に、知っている名前のスクールでも、その講座が指定講習かどうかは案内を見るまで分かりません。

スクールの案内にある言葉資格の要件になるか見るところ
福祉用具専門相談員指定講習なる指定した都道府県の名前
福祉用具専門相談員講座・講習会指定を受けていればなる「指定講習」の記載があるか
福祉用具の知識を学ぶ講座指定が無ければならない修了証明書が出るか
福祉用具プランナーなど別の研修ならない研修の目的と受講資格

指定講習そのものの仕組みは、福祉用具専門相談員の指定講習とはで詳しく見ています。

国家資格を持っているならスクールは要らない

保健師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、義肢装具士のどれかを持っていれば、講習を受けなくても福祉用具専門相談員の要件を満たします。

スクールを探す前に、自分がこの8つに当てはまらないかを一度見ておきましょう。介護職員初任者研修の修了だけでは要件を満たさない点も、あわせて覚えておきたいところです。

大手スクールの名前で探している方へ

名前で探すのは自然。ただ比べる物差しは同じ

ユーキャン、ニチイ学館、未来ケアカレッジ、三幸福祉カレッジなど、介護系の資格講座でよく名前を見かけるスクールから探す方は多いです。どこを選ぶ場合も、同じ観点で公式サイトを見比べると迷いが減ります。

『とりあえず知っている名前のところに申し込めば安心かな』と考えるのは、ごく自然なことですよね。

ただ、この記事では各スクールの料金・日程・合格率・評判は書きません。開講の状況や受講料は時期と地域で変わるので、古い情報で判断してしまうと失敗のもとになるからです。

代わりに、どのスクールの公式サイトを見る時にも使える「確かめる場所」をまとめました。

スクールの公式サイトで見るべき場所

スクールの公式サイトは、トップページだけでは福祉用具専門相談員の講座の細かい条件まで分からないことが多いです。

講座の案内ページ、開講日程の一覧、募集要項や受講規約、よくある質問のページまでたどってみてください。

公式サイトの見方
  1. 講座一覧から福祉用具専門相談員の講座のページを開く
  2. 講座名か案内に「指定講習」と、指定した都道府県が書かれているか見る
  3. 開講日程の一覧で、自分の住む地域の会場と開講月を探す
  4. 講義・演習・修了評価がどの形式(通学・オンライン)かを確かめる
  5. 募集要項や受講規約で、欠席・振替・補講の扱いを読む
  6. 受講料に何が含まれるか(教材・補講など)を確かめる

ユーキャンで福祉用具専門相談員を探す時

福祉用具専門相談員のユーキャンの講座を探している方は、まず講座一覧に福祉用具専門相談員の講座があるかを確かめてみてください。

そのうえで、指定講習かどうか、自宅学習と会場での受講がどう組み合わさっているかを見ていきます。受講の形は講座ごとに違うので、案内の「受講の流れ」に当たる部分を読んでおくと安心です。

ニチイ学館で福祉用具専門相談員の講習を探す時

ニチイの福祉用具専門相談員の講習を探す方も多いですよね。ニチイ学館の福祉用具専門相談員の講座は、会場と日程の一覧で探すのが近道です。

福祉用具専門相談員の資格をニチイで取りたい場合も、見るのは同じく、指定した都道府県・会場・日程・形式・修了評価の5つです。

未来ケアカレッジで福祉用具専門相談員を探す時

未来ケアカレッジの福祉用具専門相談員の講座を探す方は、「未来ケア」と短く検索することもありますよね。

ここでも、講座ページで指定講習の記載、会場、開講日程、受講の形式を順に確かめていきます。

三幸福祉カレッジで福祉用具専門相談員を探す時

三幸福祉カレッジの福祉用具専門相談員の講座も、確かめ方は同じです。

通学の会場がどこにあるか、土日のクラスがあるか、オンラインの部分があるかを、日程の一覧で見てみてください。

補足

この記事は特定のスクールをすすめたり、順位を付けたりするものではありません。開講の有無や受講料は時期で変わるので、最新はお住まいの都道府県や各スクールの公式サイトで確認してみてください。

スクールを比べる6つの観点

比べるのは「指定・会場・日程・形式・修了評価・就職の支え方」

福祉用具専門相談員のスクールを比べる時は、この6つを同じ表に並べてみましょう。名前ではなく中身で比べると、自分に合うところが自然に見えてきます。

ここが、この記事でいちばん大事なところです。

複数のスクールを見比べる時、案内ページを行ったり来たりしているうちに、どこに何が書いてあったか分からなくなりますよね。次の表をメモ代わりに使ってみてください。

観点何を見るか公式サイトのどこで確かめるか
指定指定講習か、どの都道府県の指定か講座ページ、募集要項
会場自宅や職場から通える場所か会場一覧、開講日程
日程平日・土日・短期集中のどれか、休めない日と重ならないか開講日程の一覧
形式講義・演習・修了評価のどこまで通学か、オンラインか受講の流れ、よくある質問
修了評価と補講修了評価の受け方、届かなかった時の補講、欠席時の振替受講規約、よくある質問
修了後の支え修了後の仕事探しの相談先があるか講座ページ、よくある質問
福祉用具専門相談員のスクールを、指定・会場・日程・形式・修了評価・修了後の支えの6つの観点で見比べる表を示した図解

指定講習の運営規程に書かれていること

国の通知では、講習事業者は運営規程を定めて公開することになっています。

そこには少なくとも、講習期間、講習課程、講師氏名、修了評価の実施方法、修了の認定方法と欠席した場合の取扱い、受講手続き、受講料(補講等を含む)などの費用が書かれます。

つまり、比べたい情報の多くは、どのスクールでも公開されているはずの情報なんです。見つからない時は、問い合わせてみましょう。

日程は「休めない日」から逆算する

日程を見る時は、開講日から見るより、自分が休めない日から考えるほうが選びやすくなります。

例えば、月末に仕事が詰まる方なら、月末に講習の日が重ならないクラスを探します。土日で受けたい方は、土日で受ける時の日程の組み方も参考になります。

形式は「演習をどう受けるか」まで見る

現行の指定講習は53時間で、そのうち多くの小項目が講義と演習をあわせて行う形です。

オンラインの講座でも、用具に触れる演習の日だけ会場に通うことがあります。オンラインの受け方は講習はオンラインで受けられる?で詳しく比べています。

修了評価と補講は申し込む前に聞いておく

全科目のあとに、筆記の方法で1時間程度の修了評価があります。到達目標に届かなかった時は、事業者が必要に応じて補講などを行います。

「もし体調を崩して1日休んだら、どうなりますか?」
「別の日程のクラスで、その日の分を振り替えて受けられます」

こんなやりとりを申し込みの前に済ませておくと、安心して通い始められますよ。

よくある失敗

受講料の安さだけで決めて、会場が遠く通い切れなくなることです。受講料は事業者により異なるので、比べる時は通う手間と欠席時の扱いもあわせて見ておきましょう。

費用の見方は資格取得にかかる費用でまとめています。

問い合わせや説明会で聞いておきたいこと

公式サイトを読んでも分からないことは、問い合わせや説明会で聞いてしまうのがいちばん早いです。

『こんなことを聞いたら迷惑かな』と遠慮する方もいますよね。でも、受講する側が条件を確かめるのは当たり前のことなんです。

申し込む前に聞いておきたいこと
  • この講座は、どの都道府県の指定講習か
  • 講義・演習・修了評価のうち、会場に行く日はどれか
  • 欠席した日の分は、別の日程で振り替えられるか
  • 修了評価で到達目標に届かなかった時の補講はあるか
  • 受講料に含まれるもの(教材・補講など)は何か
  • 修了証明書はいつ、どの形で受け取れるか

「この講座は、どちらの県の指定講習ですか?」
「本校の所在地の県で指定を受けています。受け取り方は受講規約に書いてあります」

聞いた答えは、さきほどの6つの観点の表に書き足していきましょう。2〜3校分を同じ表に並べると、違いがひと目で分かるようになります。

例えば、同じ土日クラスでも、片方は振替ができて、もう片方はできないということがあります。こうした差は、案内ページの見出しだけでは気づきにくいところです。

学校や専門学校で取る道はある?

学校の名前でも、要件は指定講習の修了

福祉用具専門相談員の学校や専門学校を探している方もいますよね。資格の要件は、通う先が学校でもスクールでも、指定講習を修了して修了証明書を受け取ることです。

『専門学校に通わないと取れない資格なのかな』と思う方もいるかもしれません。

福祉用具専門相談員は、国家試験に合格して取る国家資格ではありません。法令上の受講資格の定めも見当たらず、介護分野の知識が無い人も想定した講習なんです。

学校と講習の違い

学校は、何年か通って国家資格の受験資格や卒業資格を目指す場所です。一方、指定講習は53時間の課程を修了すれば、福祉用具専門相談員の要件を満たします。

比べる点福祉系の学校・専門学校指定講習(スクールなど)
目指すもの介護福祉士などの国家資格や卒業資格福祉用具専門相談員の要件
学ぶ時間長い期間をかけて学ぶ53時間+修了評価1時間程度
福祉用具専門相談員の要件国家資格を取れば講習なしで満たす修了証明書を受け取れば満たす
向いている人介護や医療の仕事を長く続けたい人早めに福祉用具の仕事を始めたい人

介護福祉士や看護師などの国家資格を取れば、講習を受けずに福祉用具専門相談員の要件を満たします。学校に通う予定があるなら、その資格で要件を満たせるかも考えてみてください。

学校の名前で探しても見つからない時

「福祉用具専門相談員 学校」で探しても、近くで見つからないことがあります。

そんな時は、都道府県の公式サイトを見てみましょう。大阪府のように、指定講習事業者の一覧や開講予定を公開している都道府県があります。

状況別に、どのスクールを選ぶ?

正解は人によって違う

福祉用具専門相談員のスクールにおすすめの一つは決められません。自分の状況に合わせて、どの観点を先に見るかを決めると選びやすくなります。

『結局どこがいいの?』と聞きたくなりますよね。ただ、住んでいる地域や働き方で、合うスクールは変わるんです。

次の表で、自分に近い状況から見ていく観点を選んでみてください。

自分の状況先に見る観点確かめたいこと
平日はフルタイムで働いている日程土日のクラスや夜のオンラインがあるか
近くに会場が見つからない形式オンラインで受けられる範囲
とにかく早く修了したい日程短期集中のクラスがあるか
介護の経験が無く不安形式、修了評価と補講演習の時間、補講の扱い
修了後すぐに働きたい修了後の支え仕事探しの相談先があるか
小さな子どもがいて休みにくい修了評価と補講欠席時の振替の条件
自分の状況ごとに、日程・形式・修了評価と補講・修了後の支えのどれを先に見るかを示した判定図

早く取りたい方は最短で取る時の講習の選び方、自宅学習と組み合わせたい方は通信講座で取れる?も参考にしてみてください。

修了後の仕事探しまで考えておく

スクールの中には、修了後の仕事探しについて相談できるところもあります。資格を取ったあとの動き方まで決めておくと、講習で学んだことを活かしやすくなります。

求人を見る時は、資格が必須の職場か、入社後に取れる職場かも分かれます。仕事の探し方は求人の探し方で詳しく見ています。

実は、先に職場を決めてから講習を受けるという順番もあるんです。入社後に講習を受けられる職場なら、スクール選びを職場と相談しながら進められます。

  • 先に講習を受ける:資格が必須の求人にも応募しやすくなる
  • 先に職場を決める:講習の日程を勤務と合わせて組みやすくなる
  • どちらの順番でも、受ける講習が指定講習であることは同じ

どちらが合うかは、今の仕事を続けながら動くのか、すでに転職を決めているのかで変わります。自分の動き方に合わせて選んでみてください。

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スクール選びでよくある相談

相談は「近くに無い」「知識が身につく?」「取る価値は?」

福祉用具専門相談員のスクールについて寄せられる相談は、この3つが多いです。どれも、講習の仕組みを知ると答えが見えてきます。

実際によくある相談を、要点だけまとめて答えます。

住んでいる県でスクールが見つからない

「県内で福祉用具専門相談員の資格が取れるスクールを探しているのに、見当たらない」という相談です。

まず、都道府県の公式サイトで指定講習事業者の一覧を探してみてください。それでも見つからない時は、オンラインで受けられる指定講習を探すのが現実的です。

沖縄県の案内では、県内に一般向けの指定事業者が無いことと、オンライン受講が可能なことが書かれています。地域によって事情が違うので、まずは県の案内を見るところから始めましょう。

講習で用具の知識はしっかり身につく?

「ホームヘルパーの資格は持っているが、福祉用具の講習で用具の知識をしっかり学べるのか」という相談もあります。

現行の講習には、福祉用具の特徴8時間、福祉用具の活用8時間の小項目があります。令和7年4月からは、安全利用とリスクマネジメントの小項目も加わりました。

ただ、講習は入口の学びです。働き始めてからも、自己研鑽に努めることが基準で求められています。

資格として取る価値はある?

「福祉用具専門相談員は、資格として取る価値があるのか」という相談です。

福祉用具貸与事業所と特定福祉用具販売事業所には、福祉用具専門相談員を常勤換算で2以上置くことが基準で決まっています。福祉用具の仕事に就くなら、要件を満たしていることが前提になる職種なんです。

厚生労働省の資料では、令和6年10月1日時点で福祉用具専門相談員の84%が講習会修了者です。講習から入る人が多い資格だと言えます。

相談答えの要点次に読む記事
県内にスクールが無い都道府県の一覧とオンラインの講習を探す講習はオンラインで受けられる?
用具の知識が身につくか用具の小項目が16時間あり、働きながら学び続ける講習内容とカリキュラム
取る価値はあるか福祉用具の事業所で働く前提になる職種福祉用具専門相談員とは

よくある質問

福祉用具専門相談員のおすすめのスクールはどこですか?

一つに決めることはできません。指定講習であることを確かめたうえで、会場・日程・形式・修了評価・修了後の支えを、自分の状況に合わせて比べてみてください。

大手スクールと地元のスクールで、取れる資格に違いはありますか?

違いはありません。どちらも指定講習を修了して修了証明書を受け取れば、福祉用具専門相談員の要件を満たします。

スクールの受講料はどれくらいですか?

受講料は事業者ごとに決めて公開するもので、公的な決まった金額はありません。補講などを含む費用の扱いも、各スクールの案内で確かめてみてください。

別の県のスクールで取った資格でも、地元で働けますか?

働けます。指定講習を修了した証明は、受けた地域に関係なく要件を満たします。

まとめ

この記事の要点
  • 福祉用具専門相談員のスクールは、名前より先に「指定講習かどうか」を確かめる
  • 大手スクールの名前で探す時も、公式サイトの講座ページ・開講日程・募集要項で同じ点を見る
  • 比べる観点は、指定・会場・日程・形式・修了評価と補講・修了後の支えの6つ
  • 学校や専門学校でも、要件は指定講習の修了か国家資格の保有
  • 受講料や開講の状況は時期で変わるので、最新は公式サイトで確かめる
福祉用具専門相談員ガイド

福祉用具専門相談員ガイド 編集部

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