福祉用具専門相談員のテキストと教材|講習前後の勉強のしかた

福祉用具専門相談員のテキストと教材の選び方、講習前後の勉強のしかたを解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省や都道府県などの公的機関の公開情報を調べて独自に執筆しています。指定講習の内容や日程、受講料、介護保険の制度は都道府県や講習事業者、時期によって変わることがあるため、最新の情報はお住まいの都道府県や講習を行う事業者、厚生労働省の公式サイトで確認してください。

福祉用具専門相談員のテキストを先に買っておくべきか、どの教材で勉強すればいいのか、迷っている方も多いですよね。

結論から言うと、福祉用具専門相談員のテキストは、自分が受ける講習で使うものを中心に考えるのがいちばんです。

この記事では、テキストを手に入れる前に確かめることと、時期ごとにテキストのどこを読めばいいかを紹介します。

目次

福祉用具専門相談員のテキストはどう手に入れる?

先に結論

福祉用具専門相談員の講習テキストは、受講料に含まれて届く講習もあれば、指定のテキストを自分で用意する講習もあります。先に買う前に、申し込む講習で何を使うかを確かめておきましょう。

『申し込む前に、テキストを買って予習しておいた方がいいのかな?』と考える方もいますよね。

気持ちはよく分かります。ただ、講習で使うテキストと違うものを買ってしまうと、ページの順番や言葉が講義と合わず、かえって混乱することもあるんです。

講習のタイプテキストの手に入れ方確かめること
受講料にテキスト代が含まれる申し込み後に届く届く時期と、予習に使えるか
指定のテキストを自分で買う書店や通販で買う書名と版、講習が始まるまでに用意できるか
オンラインで資料が配られるデータで受け取る印刷してよいか、講習後も見られるか

テキスト代が受講料に含まれるかどうかは、費用の比べ方にも関わります。詳しくは福祉用具専門相談員の資格取得にかかる費用で紹介しています。

古いテキストに気をつける

講習の内容は令和7年4月から新しいカリキュラムになり、安全利用とリスクマネジメントの科目が加わりました。

古いテキストや中古の教材では、科目の名前や構成が今の講習と違うことがあります。研修用テキストを自分で選ぶ時は、今のカリキュラムに対応した版かを確かめておきましょう。

よくある失敗

安く手に入った中古の研修テキストで予習したら、講習で使うテキストと科目の並びが違っていた、ということがあります。自分で買う前に、講習事業者に書名と版を聞いておくと安心です。

テキストの中身は講習の科目とつながっている

テキストは5つの大きな科目に沿って読む

今の指定講習は5つの大きな科目で組まれています。テキストもこの科目に沿って読むと、講義の内容と結びつけやすくなります。

福祉用具専門相談員の教材を開くと、制度の話から用具の話まで幅広く載っていて、どこから手をつければいいか迷いますよね。

実は、テキストの中身は講習の科目とつながっています。科目の全体像を先に頭に入れておくと、どのページが何の話なのかが分かりやすくなります。

大きな科目テキストで読むところ時間
福祉用具と福祉用具専門相談員の役割福祉用具の役割、仕事の倫理2時間
介護保険制度等に関する基礎知識介護保険の仕組み、ケアマネジメントの流れ4時間
高齢者と介護・医療に関する基礎知識からだとこころの理解、介護技術、住環境と住宅改修16.5時間
個別の福祉用具に関する知識・技術福祉用具の特徴と活用、安全利用とリスクマネジメント17.5時間
サービスの仕組みと総合演習供給の仕組み、福祉用具貸与計画の作り方13時間
福祉用具専門相談員のテキストを、指定講習の5つの大きな科目に沿って読む考え方を示した図解

時間が長い科目ほど、テキストのページも多くなりがちです。科目ごとの中身は福祉用具専門相談員の講習内容で詳しく紹介しています。

時期ごとにテキストのどこを読む?

読む場所は時期で変える

テキストは最初から最後まで同じ読み方をするより、予習・講習中・修了評価の前・働き始めてからの4つの時期で、読む場所を変えると効率よく使えます。

ここが大事なところです。テキストを最初から丁寧に読もうとして、途中で手が止まってしまう方も多いんです。

時期ごとに読む場所を決めておけば、必要なところに時間を使えます。

時期読むところ読み方
予習(講習の前)目次、介護保険の仕組み、福祉用具の種類見出しと太字だけ拾う
講習中その日の科目のページ講義で出た言葉に線を引く
修了評価の前各科目のまとめ、用語、計画の作り方線を引いたところを見返す
働き始めてから福祉用具の特徴と活用、計画とモニタリング担当した用具の場面で読み返す
福祉用具専門相談員のテキストを、予習・講習中・修了評価の前・働き始めてからの4つの時期で読む場所を変える使い方を示した図解

予習は目次と言葉だけで十分

講習の前は、目次を見て全体の流れをつかむくらいで大丈夫です。特に、介護保険の言葉に慣れておくと、講義がぐっと入りやすくなります。

例えば、ケアプラン、モニタリング、貸与と販売といった言葉を、意味だけでも知っておくと安心です。

予習で全部を理解しようとしなくて大丈夫です。分からない言葉に印を付けておき、講義で出てきた時に確かめるくらいの気持ちで読んでみてください。

講習中はその日の科目に集中する

講習中は、その日の科目のページだけを開いておきましょう。講師が強調した言葉や、演習で使った用具の名前に線を引いておくと、あとで見返す時に役立ちます。

演習では、手を動かしながら学ぶことも多いですよね。テキストには、その場で気づいたことを一言書き込んでおくのがおすすめです。

オンラインで受ける時のテキストの置き方

オンラインの講習では、画面とテキストを行ったり来たりすることになります。『画面を見ていたら、テキストのどこの話か分からなくなった』ということも起こりがちです。

講義が始まる前に、その日の科目のページに付箋を貼っておくと迷いにくくなります。資料がデータで配られる講習なら、印刷してよいかも先に確かめておきましょう。

修了評価の前のテキストの使い方

修了評価は「列挙できる」「概説できる」レベル

修了評価は全科目が終わった後に筆記で1時間程度行います。国の通知では、入口の講習として「列挙できる」「概説できる」レベルを想定しているので、細かい暗記より全体を説明できることを意識して見返しましょう。

『過去問がないけど、何を勉強すればいいの?』と不安になる方も多いですよね。

修了評価は、講習の到達目標に沿って知識や技術がどこまで身についたかを見るものです。だから、テキストで見るべきなのは講習で学んだところそのものなんです。

修了評価の前に見返すところ
  • 福祉用具貸与の13種目と、販売の対象になる用具を言えるか確かめる
  • 介護保険の仕組みとケアマネジメントの流れを説明できるか確かめる
  • 福祉用具貸与計画に書くこと(目標、サービスの内容、モニタリングの時期など)を確かめる
  • 安全利用とリスクマネジメントで学んだ、事故やヒヤリハットの扱いを見返す
  • 講義で線を引いた言葉を、一言で説明できるか試す

到達目標に届かなかった時は、講習事業者が必要に応じて補講などを行うことになっています。修了評価の形式や対策は福祉用具専門相談員の試験(修了評価)で詳しく紹介しています。

見返す時は人に説明するつもりで

「概説できる」レベルを目指すなら、声に出して説明してみるのがいちばんの練習です。例えば、こんな問いを自分に出してみてください。

「手すりは、貸与と販売のどちらで使える?」

「貸与の13種目に入っているから、貸与で使える」

こうして一問一答で確かめていくと、あいまいなところがすぐに分かります。

働き始めてからもテキストは使える

テキストは仕事の辞書になる

講習のテキストは、修了したら終わりではありません。福祉用具の特徴や計画の作り方は、働き始めてから何度も読み返すことになります。

講習が終わると、テキストは本棚にしまいたくなりますよね。

でも、実際に利用者の家を訪ねて用具を選ぶようになると、テキストに書いてあったことの意味が改めて分かる場面が増えます。

例えば、初めて車いすの調整を担当した日に、福祉用具の活用のページを読み返すと、講義の時より具体的に頭に入ってきます。

福祉用具専門相談員には、常に自己研鑽に励み、知識や技能を高めていく努力義務もあります。仕事の全体像は福祉用具専門相談員とはで紹介しています。

自分用の辞書に育てるコツ

テキストは、書き込むほど自分に合った一冊になります。働き始めてから役に立つのは、次のような書き込みです。

  • 担当した用具の名前と、選んだ理由をページの余白に書く
  • 先輩から教わった説明の言い回しをメモする
  • 利用者や家族からよく聞かれたことに付箋を貼る
  • 制度が変わった時は、変わったところに日付を書いておく

制度や講習の中身は変わることがあるので、最新はお住まいの都道府県や講習事業者の公式サイトで確認しておきましょう。

講習以外の教材

国の資料や都道府県のサイトにも、講習のカリキュラムや制度の説明が公開されています。テキストで分かりにくかったところは、こうした公的な資料で確かめてみてください。

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テキストと勉強についてよくある相談

相談の選び方

福祉用具専門相談員のテキストや勉強について、よく出る相談を3つ選び、国や都道府県の資料で分かる範囲で答えています。

修了評価の過去問が見つからない

講習の最後のテストに向けて過去問を探したが、どこにも公開されていない。何で勉強すればいいのか、という相談です。

修了評価は講習事業者が行うもので、公的な過去問は見当たりません。到達目標に沿って評価されるので、テキストの各科目のまとめと、講義で強調されたところを見返すのが基本です。

テキストに昔の科目名が見当たらない

研修用テキストで「老人保健福祉制度の概要」にあたるところを探しているが、どこか分からない、という相談です。

以前の40時間のカリキュラムには「老人保健福祉に関する基礎知識」という科目がありました。今のカリキュラムでは、介護保険制度などの考え方と仕組みは「介護保険制度等に関する基礎知識」の科目で学びます。

科目名がテキストと合わない時は、手元のテキストの目次で介護保険の仕組みのページを探すか、講習事業者に聞いてみてください。

職場に言われて受けるが勉強の時間がない

介護の仕事をしながら、職場から言われて講習を受けることになった。勉強の時間が取れない、という相談です。

時間が取れない時は、講習中にその日のページに線を引くことを優先してみてください。修了評価の前には、線を引いたところだけを見返せば、効率よく復習できます。

職場の指示で受ける場合は、講習の日の勤務の扱いも確かめておくと安心です。講習の選び方は福祉用具専門相談員の指定講習でまとめています。

よくある質問

福祉用具専門相談員のテキストは講習の前に買うべきですか?

受講料にテキスト代が含まれる講習もあるので、まず申し込む講習で何を使うかを確かめてください。自分で買う場合は、講習事業者に書名と版を聞いておくと安心です。

福祉用具専門相談員の講習テキストだけで修了評価に対応できますか?

修了評価は講習の到達目標に沿って行われるので、講習で使うテキストと講義の内容を見返すのが基本です。

中古のテキストを使っても大丈夫ですか?

令和7年4月から講習のカリキュラムが変わっているので、古い版は科目の構成が違うことがあります。今のカリキュラムに対応した版かを確かめてください。

福祉用具専門相談員の研修テキストは、講習が終わった後も使いますか?

使います。福祉用具の特徴や計画の作り方は、働き始めてから何度も読み返すことになるので、手元に残しておきましょう。

テキスト以外におすすめの教材はありますか?

国の資料や都道府県のサイトに、講習のカリキュラムや制度の説明が公開されています。テキストで分かりにくいところを確かめる時に使えます。

まとめ

この記事の要点
  • 福祉用具専門相談員のテキストは、受ける講習で使うものを中心に考える
  • テキスト代が受講料に含まれるか、自分で買うかは講習によって違う
  • 古い版は科目の構成が今の講習と違うことがあるので、版を確かめる
  • テキストは5つの大きな科目に沿って読むと講義と結びつけやすい
  • 予習・講習中・修了評価の前・働き始めてからで、読む場所を変える
  • 修了評価は「列挙できる」「概説できる」レベルなので、人に説明するつもりで見返す
福祉用具専門相談員ガイド

福祉用具専門相談員ガイド 編集部

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