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介護の経験がない自分でも、福祉用具専門相談員に転職できるのか不安ですよね。
結論から言うと、未経験から福祉用具専門相談員になる道はあります。指定講習は介護の知識がない人も想定して作られていて、資格を入社後に取れる職場もあるからです。
この記事を読むと、今までの仕事の経験がどこで活きるか、資格をいつ取るか、入社してから何を覚えていくかが分かります。
未経験から福祉用具専門相談員に転職できる?
未経験でも福祉用具専門相談員に転職できます。必要なのは指定講習の修了か、介護福祉士などの国家資格です。介護の現場経験は条件になっていません。
『介護の経験ゼロだと、相手にされないのでは?』と思う方も多いはずです。
実は、福祉用具専門相談員として働いている人の多くは、指定講習を修了した人なんです。国の資料では、令和6年10月1日時点で講習会修了者が84%を占めています。
指定講習も、介護分野の知識や技術を持たない受講者を想定して、最低限の内容を広く学べるように組まれています。今の講習は53時間で、介護保険の仕組みから用具の使い方、計画の作り方まで一通り学びます。
| 必要なもの | 未経験の人の場合 | ひとこと |
|---|---|---|
| 資格 | 指定講習を修了する | 入社前でも入社後でも取れる |
| 介護の現場経験 | 条件にはなっていない | 講習と職場の研修で覚えていく |
| 運転免許 | 職場によって要る | 訪問や納品で社用車を使う職場もある |
| 用具の知識 | 入ってから覚える | 先輩との同行や研修で身につける |
ここで一つ気をつけたいのが、介護職員初任者研修だけでは福祉用具専門相談員になれないことです。2015年4月の改正で対象から外れているので、資格の準備は指定講習で考えましょう。
福祉用具専門相談員になるまでの道のりの全体は、福祉用具専門相談員になるにはでも紹介しています。
講習ではどんなことを学ぶ?
未経験の方にとって、講習で何を学ぶかは気になるところですよね。今の指定講習は、大きく5つの科目で組まれています。
| 科目 | 時間 | 未経験の人にとっての意味 |
|---|---|---|
| 福祉用具と福祉用具専門相談員の役割 | 2時間 | 仕事の全体像と心構えをつかむ |
| 介護保険制度等に関する基礎知識 | 4時間 | 貸与や販売の仕組みの土台を知る |
| 高齢者と介護・医療に関する基礎知識 | 16.5時間 | 体の変化や介護の基本を学ぶ |
| 個別の福祉用具に関する知識・技術 | 17.5時間 | 用具の特徴と使い方、安全な使い方を覚える |
| サービスの仕組みと利用の支援、総合演習 | 13時間 | 計画の作り方を事例で練習する |
介護の現場を知らない人がつまずきやすい体や介護の知識に、まとまった時間が取られているのが分かります。
異業種の経験はどこで活きる?
営業・販売・事務などの経験は、福祉用具専門相談員の仕事のあちこちで活きます。介護の知識は後から覚えられますが、人との話し方や段取りの力はすぐには身につかないからです。
『介護と関係ない仕事しかしてこなかった…』と、前職の経験を小さく見ていませんか。
福祉用具専門相談員の仕事は、相談、選定、計画づくり、納品、モニタリングの流れで進みます。その一つ一つに、異業種で身につけた力が当てはまる場面があるんです。
経験と仕事の対応表
| 前職の経験 | 活きる仕事の場面 | 例えばこんな場面 |
|---|---|---|
| 営業 | ケアマネジャーとのやり取り、訪問の予定づくり | 相談の連絡を受けて、その週の訪問の順番を組む |
| 販売・接客 | 利用者さんや家族からの聞き取り、用具の説明 | 歩行器を試してもらいながら、使い心地を聞く |
| 事務 | 計画書や記録の作成、書類の管理 | モニタリングの記録をまとめて、ケアマネジャーに渡す |
| 製造・点検 | 用具の点検や消毒、組み立て | 返却されたベッドの動きを手順どおりに確かめる |
| 配送・ドライバー | 納品の段取り、運転 | ベッドを運び込む順番と置き場所を考える |
| 飲食・サービス | 相手の表情を見た気配り | 説明が多すぎて疲れていないか、様子を見て区切る |
例えば、販売の仕事で「お客様が迷っている時に、選択肢を2つに絞って見せる」ことに慣れている人もいますよね。
福祉用具専門相談員も、同じ種目で機能や価格帯の違う複数の用具を示すことが決められています。並べて見せて、違いを分かりやすく伝える力はそのまま使えます。
話がうまいことより、相手の困りごとを最後まで聞けることのほうが大事な仕事です。営業経験がなくても、事務や点検の仕事で身につけた「丁寧さ」が評価される場面もあります。

面接では経験を「場面」で伝える
対応表で自分の経験に近い行が見つかったら、面接ではそれを具体的な場面で話してみましょう。
「前職では接客をしていました」だけだと、聞く側は仕事とのつながりを想像しにくいんです。
例えば、こんな言い方に変えてみると伝わりやすくなります。
「接客の仕事で、お客様が迷っている時は、使う場面を聞いてから商品を2つに絞って見せていました。福祉用具を選ぶ時も、暮らしの場面を聞くところから始めたいです」
| 前職 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 営業 | 一日の訪問の順番を自分で組み、約束の時間を守ってきた |
| 事務 | 書類の締め切りを管理し、間違いのないように見直してきた |
| 製造・点検 | 決まった手順で点検し、気になる点は記録して報告してきた |
| 配送 | 荷物の大きさと置き場所を考えて、運び込む順番を決めてきた |
志望動機に「なぜ福祉用具の仕事か」を一言添えると、さらに伝わり方が変わります。家族の介護で用具に助けられた、といった自分の経験があれば、無理に飾らずそのまま話してみてください。
資格は入社前に取る?入社後に取る?
資格を先に取ってから応募する方法と、入社してから講習を受ける方法があります。今の仕事を続けながら準備したいか、早く業界に入りたいかで選ぶと決めやすくなります。
『先に資格を取らないと、求人に応募できないの?』と迷いますよね。
結論から言うと、どちらの順番もあります。求人には「資格が必須」のものと、「入社後に取得できる」ものの両方があるからです。
- 応募できる求人の幅が広がる
- 講習で全体像をつかんでから仕事を選べる
- 面接で「講習で学んだこと」を話せる
- 受講の費用と時間は自分で用意する
- 早く業界に入って現場を知れる
- 講習の時期を職場と相談して決められる
- 資格を取るまでは任される仕事が限られる
- 講習の扱いは職場ごとに違うので確かめる
どちらを選ぶかの判断表
| 今の状況 | 向いている順番 | 理由 |
|---|---|---|
| 今の仕事を続けながら準備したい | 入社前に取る | 土日やオンラインで受けられる講習もある |
| 早く転職したい、今の仕事を辞める予定がある | 入社後に取る | 資格なしで応募できる求人から探せる |
| 応募したい職場がもう決まっている | 職場に合わせる | 求人票の資格の欄を見て決める |
| 自分に合う仕事か、まだ迷っている | 入社前に取る | 講習を受けると仕事の中身がつかめる |
入社前に取る場合の手順は、福祉用具専門相談員の資格の取り方で申し込みから修了まで紹介しています。講習の日程や受講料は講習事業者ごとに違うので、最新はお住まいの都道府県や講習事業者の公式サイトで確認してみてください。
入社後に取る場合に確かめておくこと
入社後に資格を取る道を選ぶなら、講習まわりの扱いを応募の段階で確かめておくと安心です。
職場によっては、講習の日を勤務として扱うところもあれば、休日に自分で受けるところもあります。どちらが正しいということはなく、職場の決まり次第なんです。
- 入社してから、いつ頃講習を受けるか
- 講習の日は勤務として扱うか、休日に受けるか
- 受講料を誰が負担するか
- 資格を取るまでの間、どんな仕事を任されるか
- 講習の修了が遅れた時はどうなるか
聞きにくい内容もありますよね。
そんな時は「資格を早く取って一人前になりたいので、講習の予定を教えていただけますか」と、前向きな理由を添えると聞きやすくなります。
運転・体力・知識の不安はどうする?
未経験の人がよく気にするのは、運転、体力、介護の知識の3つです。どれも職場によって求められる度合いが違うので、求人票と面接で中身を確かめると、自分に合うかが見えてきます。
『車の運転は普段しないけど大丈夫かな』『重い物を運べるかな』と、細かい不安が出てきますよね。
ここでは、よく出る不安を一つずつ見ていきます。
運転
訪問や納品で、社用車を運転する職場があります。普通自動車免許が要るか、AT限定でよいか、どのくらいの大きさの車を運転するかは職場ごとに違います。
運転に慣れていない方は、面接で「最初は先輩と同乗して道を覚えられますか」と聞いてみてください。店舗での相談が中心の職場を選ぶという道もあります。
体力
ベッドや車いすの納品では、組み立てや運び込みがあります。一人で運ぶのか、二人で運ぶのかは職場の体制によります。
一方で、福祉用具専門相談員は、利用者さんへの身体介助が主な仕事ではありません。用具の調整や使い方の説明をする中で、体を動かす場面がある、という形です。
介護の知識
介護保険の仕組みや体の変化、用具の種類は、指定講習の科目に入っています。講習では、からだとこころの理解や、福祉用具の特徴と活用に多くの時間が使われています。
最初から全部分かっている必要はありません。講習で土台をつくり、現場で利用者さんごとに覚えていく、という順番で大丈夫です。
利用者さんの自宅に上がること
『知らない人の家に上がって話すのは緊張しそう…』という声もよく聞きます。
訪問では、利用者さん本人だけでなく、家族やケアマネジャーが同席することもあります。最初は先輩と一緒に訪問して、あいさつや靴のそろえ方、話を聞く位置などを見て覚えていく職場もあります。
接客や営業でお客様の自宅を訪ねたことがある方は、その時の気配りがそのまま使えます。
初めての訪問では、話す内容を全部覚えておく必要はありません。聞きたいことをメモにまとめて持っていけば、落ち着いて話を進められます。
- 運転する車の大きさと、AT限定でよいかを確かめる
- 納品の時に何人で運ぶかを聞く
- 先輩との同行の期間があるかを確かめる
- 資格を取る前に任される仕事を聞く
- 講習を受ける時期を確かめる(入社後に取る場合)
最初の3か月で覚えることのリスト
入社してからの覚え方は職場によって違いますが、多くは「用具に触れる」「流れを見る」「自分で回す」の順に進みます。ここでは、最初の3か月の目安を例として並べてみます。
『入社したら、いきなり一人で訪問するの?』と心配な方もいるはずです。
研修の形は職場ごとに違います。下のリストは、覚えることの順番の一例として見てください。

- 1か月目:倉庫で用具を触り、点検・消毒・組み立ての手順を覚える
- 1か月目:先輩の訪問に同行し、相談から納品までの流れを見る
- 2か月目:介護保険の仕組みと、貸与と販売の違いを書類と結びつけて覚える
- 2か月目:先輩と一緒に福祉用具サービス計画の下書きを作ってみる
- 3か月目:先輩の確認を受けながら、担当の利用者さんの訪問を始める
- 3か月目:モニタリングの記録を書き、ケアマネジャーへ渡す流れを覚える
書類の仕事も早めに慣れておく
福祉用具専門相談員は、利用者さんごとに福祉用具サービス計画を作り、本人とケアマネジャーに渡します。使い始めてからはモニタリングを行い、その記録もケアマネジャーに渡すことになっています。
事務の経験がある方は、ここで力を発揮しやすいですよね。逆に書類が苦手な方は、先輩の書いた計画を読んで、書き方の型を覚えるところから始めてみてください。
ケアマネジャーとのやり取りに慣れる
福祉用具専門相談員の仕事は、ケアマネジャーとの連絡なしには進みません。福祉用具サービス計画は、ケアプランがある場合はその内容に沿って作ることになっています。
最初は、ケアマネジャーからの電話を受けて、要件をメモして先輩に伝えるところから始まることもあります。
「〇〇様の件で、歩行器を試してみたいとご家族から相談がありました。来週のどこかで訪問できますか」
こんな連絡を受けた時に、誰の、どんな用具の、いつまでの相談かを聞き取れれば十分です。営業や事務で電話を受けてきた経験は、ここでそのまま役に立ちます。
用具の名前や機能を早く覚えようとして、利用者さんの話を聞くのがおろそかになることです。用具を選ぶ理由は、その人の暮らしの困りごとにあります。最初は「どの時間帯に、どんなことで困っているか」を聞くことを意識してみましょう。
自分に向いているかを確かめたい時は
働き始めてから「思っていた仕事と違った」とならないよう、向き不向きを先に知っておくのもおすすめです。やりがいと大変なところは福祉用具専門相談員に向いている人で紹介しています。
求人を探す段階では、職場の種類や資格の扱いで仕分けると、未経験でも応募しやすい求人が見つけやすくなります。探し方の手順は福祉用具専門相談員の求人の探し方をのぞいてみてください。
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福祉用具や介護の仕事を探している方へ
福祉用具専門相談員の求人は、福祉用具のレンタル事業所や販売店、メーカー、介護施設など職場によって仕事の中身が変わります。資格を入社後に取れる求人もあります。まずは介護・福祉専門の求人サイトで、職場の種類や資格の扱い、運転の有無などの条件を見比べてみましょう。
無料介護JJで求人を見てみる求人の内容・条件は時期によって変わります。最新の情報は公式サイトで確認してください。
未経験からの転職でよくある相談
未経験から福祉用具専門相談員を目指す方からよく出る相談を3つ選びました。国の基準や公開情報で分かる範囲でお答えしています。
50代で製造業から転職できる?
長く製造業で働いてきて、今の仕事を続けるのが難しくなってきた。50代から福祉用具専門相談員に転職できるのか、という相談です。
指定講習には、法令上の年齢の決まりは見当たりません。採用で年齢をどう見るかは職場ごとに違うので、一律に言えないのが正直なところです。
ただ、製造業で身につけた「手順を守る」「点検を丁寧にする」習慣は、用具の点検や組み立てで活きます。面接では「点検の仕事で、決まった手順を守ってきました」のように、具体的な場面で伝えてみてください。
子育て中でも働ける?
小学生の子どもがいて、福祉用具専門相談員に転職したい。勤務時間や休みの取り方が気になる、という相談です。
勤務時間や休日、急な休みへの対応は、職場ごとに大きく違います。訪問の予定を自分で組める職場もあれば、納品の時間が決まっている職場もあります。
面接では「子どもの学校行事の時は、事前に訪問の予定を調整できますか」と、具体的な場面で聞いてみると、答えから職場の雰囲気もつかめます。
資格はあるけど未経験。入社後についていけない
講習を修了して資格はあるものの、仕事は未経験のまま入社した。覚えることが多くて戸惑っている、という相談です。
資格を取ったばかりの時期に戸惑うのは自然なことです。講習の修了評価も、知っているレベルや概要を説明できるレベルを想定した、入口の講習という位置づけなんです。
福祉用具専門相談員には、常に知識と技術を高めるよう努めることが基準で決められていて、事業者にも研修の機会を確保する義務があります。分からないことはため込まず、先輩に聞く時間を決めておくと気持ちが楽になります。
よくある質問
介護の経験がなくても福祉用具専門相談員になれますか?
なれます。指定講習を修了すれば、介護の現場経験がなくても福祉用具専門相談員になれます。講習自体も、介護の知識を持たない受講者を想定して作られています。
未経験の場合、資格は先に取ったほうがいいですか?
どちらの順番もあります。応募できる求人を広げたいなら入社前、早く業界に入りたいなら入社後に取れる職場を探す、という選び方がおすすめです。
介護職員初任者研修を持っていれば、福祉用具専門相談員として働けますか?
初任者研修の修了だけでは働けません。2015年4月の改正で対象から外れたので、指定講習を修了するか、介護福祉士などの国家資格が必要です。
運転免許がなくても働けますか?
訪問や納品で社用車を使う職場では、運転免許が求められることがあります。店舗での相談が中心の職場もあるので、求人票の免許の欄を確かめてみてください。
異業種からの転職で、面接では何を伝えればいいですか?
前職で身につけた力が、福祉用具専門相談員のどの場面で活きるかを具体的に伝えるのがおすすめです。接客なら聞き取り、事務なら書類づくり、のように仕事の場面と結びつけると伝わりやすくなります。
まとめ
- 未経験でも、指定講習を修了すれば福祉用具専門相談員になれる
- 働いている福祉用具専門相談員の多くは講習会修了者
- 営業・販売・事務・製造などの経験は、仕事の場面ごとに活きる
- 資格は入社前に取る道と、入社後に取る道がある
- 運転・体力・知識の不安は、求人票と面接で中身を確かめる
- 最初の3か月は、用具に触れる、流れを見る、自分で回すの順に覚えていく





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