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介護職として働きながら、福祉用具専門相談員の仕事が気になっている方もいますよね。
結論から言うと、介護職の現場経験は福祉用具専門相談員の仕事で大きく活きます。介護福祉士を持っていれば講習なしで、それ以外の方も指定講習を修了すれば福祉用具専門相談員になれます。
この記事を読むと、介護職との働き方の違いと、今の職場で資格を取るか転職するかの選び方が分かります。
介護職から福祉用具専門相談員になれる?
介護職から福祉用具専門相談員にはなれます。介護福祉士なら講習は要りません。初任者研修や実務者研修の方は、指定講習を修了することで福祉用具専門相談員になれます。
『介護の資格を持っているから、そのまま相談員になれるのでは?』と思う方も多いはずです。
実は、持っている資格によって必要なことが違うんです。まずは自分がどこに当てはまるかを確かめてみましょう。
| 今持っている資格 | 福祉用具専門相談員になるには |
|---|---|
| 介護福祉士 | 講習なしでなれる(国家資格として要件を満たす) |
| 実務者研修 | 指定講習の修了が必要 |
| 介護職員初任者研修 | 指定講習の修了が必要(2015年4月から対象外) |
| 資格なし | 指定講習の修了が必要 |
初任者研修は、以前は福祉用具専門相談員の要件に入っていました。2015年4月の改正で外れているので、気をつけておきましょう。
詳しい経緯は介護職員初任者研修で福祉用具専門相談員になれる?で紹介しています。
国の資料では、令和6年10月1日時点で福祉用具専門相談員のうち11%が介護福祉士です。介護の現場から移ってきた人がいる職種なんです。
介護福祉士の方の活かし方は介護福祉士は福祉用具専門相談員になれる?でまとめています。
介護職と福祉用具専門相談員の働き方の違い
介護職は利用者さんに直接ケアをする仕事です。福祉用具専門相談員は、自宅を訪ねて用具を選び、使い方を伝え、使い始めてからも見直す仕事です。関わり方が変わります。
『働き方はどのくらい変わるの?』と気になりますよね。
夜勤の有無、訪問の形、身体介助の有無などで比べてみます。勤務の形は職場によって違うので、傾向の目安として見てください。
| 比べること | 介護職(施設・訪問介護など) | 福祉用具専門相談員 |
|---|---|---|
| 夜勤 | 入所施設ではシフトに入ることがある | 在宅の利用者さんが相手なので、夜勤を組む形はとりにくい |
| 訪問の形 | 施設内でのケア、または自宅でのケア | 自宅を訪ねて相談、納品、モニタリング |
| 身体介助 | 仕事の中心 | 主な仕事ではない。用具の調整や使い方の説明が中心 |
| 書類 | 介護記録 | 福祉用具サービス計画、モニタリングの記録 |
| 主に話す相手 | 利用者さん、同じ職場の職員 | 利用者さん、家族、ケアマネジャー |
| 体を使う場面 | 移乗や入浴などの介助 | ベッドや車いすの運び込み、組み立て |

介助の負担は減るけれど、外回りが増える
福祉用具専門相談員になると、移乗や入浴の介助のような身体介助は主な仕事ではなくなります。その代わり、利用者さんの自宅を回る外回りと、用具の運び込みが増えます。
訪問や納品では、社用車を運転する職場もあります。運転の有無や車の大きさは、求人票と面接で確かめておきましょう。
- 身体介助が主な仕事ではなくなる
- 在宅の利用者さんが相手なので、昼間の勤務が中心になりやすい
- 一人の利用者さんと長く関わり、暮らしの変化を見守れる
- 外回りや運転、用具の運び込み
- 計画書や記録など書類の仕事
- ケアマネジャーとの連絡や調整
1日の過ごし方はこう変わる
介護職の1日は、決まった時間の食事や入浴、排せつの介助を中心に流れていきますよね。
福祉用具専門相談員の1日は、事務所、倉庫、利用者さんの自宅を行き来する形です。朝に予定を確かめ、用具を積み込み、訪問して納品や説明をし、夕方に計画書や記録を書きます。
ケアマネジャーからはこんな連絡が入ることもあります。
「〇〇様、退院が決まりました。退院の前にベッドを入れたいのですが、来週の前半で行けますか」
こうした相談を受けて予定を組み替えるのも仕事のうちです。時間の流れを自分で組み立てる場面が増える、と考えておくとイメージしやすいはずです。
介護の現場経験が活きる場面
介護職として見てきた立ち上がりのつらさや、介助する人の負担は、福祉用具を選ぶ時にそのまま活きます。未経験の人が講習で学ぶことを、すでに体で知っているのが強みです。
例えば、ベッドから車いすへ移る場面を何度も介助してきた方なら、どの高さで手すりがあれば楽になるかを想像しやすいですよね。
| 介護職での経験 | 福祉用具専門相談員として活きる場面 |
|---|---|
| 移乗や歩行の介助 | 手すりの位置、ベッドの高さ、歩行器の選び方を考える |
| 入浴や排せつの介助 | 入浴用いすや腰掛便座など、販売する用具の相談 |
| 利用者さんの表情や体調の変化への気づき | モニタリングで用具が合わなくなっていないか見る |
| 家族との会話 | 介護する家族の負担を聞き取り、用具の提案につなげる |
| 申し送りや介護記録 | 計画書やモニタリングの記録を書く |
| サービス担当者会議への出席 | ケアマネジャーや他の職種と用具の役割を共有する |
ここが大事なところです。介護職の経験は、用具の名前を知っていることより「その人の暮らしの中で、どこで困っているか」に気づける点で活きるんです。
介護の経験がある方でも、講習で初めて触れる内容があります。用具の安全な使い方と事故を防ぐ考え方、福祉用具貸与計画の作り方などです。計画づくりは事例を使った演習で、10時間かけて練習します。
サービス担当者会議での立場が変わる
介護職としてサービス担当者会議に出たことがある方もいますよね。福祉用具専門相談員になると、会議の場で用具を選んだ理由や使い方を説明する立場になります。
例えば「立ち上がりの時にふらつきがあるので、ベッドの横に手すりを付けて様子を見たいと考えています」のように、困りごとと用具をつなげて話します。
介護の現場で利用者さんの様子を伝えてきた経験は、この説明でそのまま活きます。
今の職場で資格を取る道と、転職する道
介護職から福祉用具専門相談員を目指す道は、大きく2つあります。今の職場で経験を積みながら資格を取る道と、福祉用具の事業所に転職する道です。どちらが正しいということはありません。
『今の職場を辞めないと、相談員にはなれないの?』と迷う方もいるはずです。
結論から言うと、資格を取るのは今の職場で働きながらでもできます。指定講習には、土日やオンラインで受けられるものもあります。
日程や受講料は講習事業者ごとに違うので、最新はお住まいの都道府県や講習事業者の公式サイトで確認してみてください。

| 今の状況 | 選びやすい道 | ひとこと |
|---|---|---|
| 介護福祉士を目指して実務経験を積んでいる | 今の職場で経験を積みながら考える | 介護福祉士になれば講習なしで要件を満たす |
| すでに介護福祉士を持っている | 転職して福祉用具の事業所へ | 講習を受けずに応募できる |
| 夜勤や身体介助の負担を減らしたい | 指定講習を受けて転職する | 入社後に講習を受けられる職場もある |
| 用具の知識を今の仕事にも活かしたい | 今の職場で講習だけ受ける | 介助や環境づくりの場面で役立つ |
介護福祉士の実務経験との関係に注意
介護福祉士の国家試験を実務経験ルートで受ける場合、介護等の業務の実務経験3年以上と実務者研修の修了が必要です。
福祉用具専門相談員としての期間が、この実務経験に入るかどうかは、この記事では断定できません。気になる方は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターの「実務経験の範囲」で確かめてから、転職の時期を決めてみてください。
「相談員になれば、ケアマネジャーの受験資格にもつながる」と思い込んでしまうことです。ケアマネジャーの受験資格の業務一覧には、福祉用具専門相談員という職種名はありません。介護福祉士などの資格に基づく業務の期間の扱いは、都道府県の受験の手引で確かめておきましょう。
転職する道を選ぶ時は、求人票を職場の種類、資格の扱い、運転の有無で仕分けると比べやすくなります。探し方は福祉用具専門相談員の求人の探し方で紹介しています。
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介護職からの相談でよくあること
介護職として働く方から、福祉用具専門相談員についてよく出る相談を3つ選びました。国の基準や公開情報で分かる範囲でお答えしています。
初任者研修を持っているけど、相談員の資格を取るのは無意味?
介護職員初任者研修を持っていて、福祉用具専門相談員の資格を取ろうか迷っている。意味があるのか、という相談です。
初任者研修だけでは福祉用具専門相談員になれないので、相談員として働きたいなら指定講習の修了が必要です。無意味どころか、相談員を目指すなら欠かせない一歩なんです。
介護職を続ける場合も、講習で学ぶ用具の特徴や住まいの知識は、介助の工夫に役立つ場面があります。
介護職10年。相談員の業務の流れを知りたい
介護職として10年近く働いてきて、福祉用具専門相談員に興味がある。具体的な業務の流れを知りたい、という相談です。
業務は、相談と選定、計画づくり、納品と使い方の説明、モニタリングの順に進みます。計画は利用者さんとケアマネジャーに渡し、モニタリングの記録もケアマネジャーに渡します。
長く現場で働いてきた方なら、利用者さんの小さな変化に気づく力がモニタリングで活きます。未経験の分野から始める人とは、スタート地点が違うと考えてよいはずです。
福祉用具専門相談員の資格は介護職に役立つ?
介護職として働いているが、福祉用具専門相談員の資格は介護の仕事にどれくらい役立つのか、という相談です。
施設の介護職として働く場合、資格そのものが配置の条件になっているわけではありません。ただ、講習では介護技術や住環境、用具の安全な使い方を学びます。
例えば「この車いすのブレーキの調整、少し変えたほうが立ち上がりやすいかも」と、日々の介助で気づける場面が増えます。役立つ場面は、職場での立場によって変わると考えておくとよいでしょう。
よくある質問
介護職から福祉用具専門相談員になるには何が必要ですか?
介護福祉士を持っていれば講習なしでなれます。初任者研修や実務者研修の方、資格のない方は、都道府県知事が指定した指定講習を修了することで福祉用具専門相談員になれます。
介護職と比べて、福祉用具専門相談員に夜勤はありますか?
在宅の利用者さんへの訪問が中心なので、夜勤を組む形はとりにくい仕事です。ただ、勤務の形は職場によって違うので、求人票で確かめてみてください。
介護職を続けながら資格を取れますか?
取れます。指定講習には土日やオンラインで受けられるものもあります。日程の組み方は講習事業者ごとに違うので、公式サイトで確かめてください。
福祉用具専門相談員になっても身体介助はしますか?
身体介助は主な仕事ではありません。用具の調整や使い方の説明の中で、実際に使ってもらいながら確かめる場面はあります。
介護職の経験は、福祉用具専門相談員の面接で伝えたほうがいいですか?
伝えたほうがよいです。移乗の介助で手すりの大切さを感じた、家族の負担を聞いてきた、のように具体的な場面で話すと、用具選びにどう活きるかが伝わります。資格の扱いや研修の形もあわせて確かめておくと、入社後の働き方がイメージしやすくなります。
まとめ
- 介護職から福祉用具専門相談員にはなれる。介護福祉士なら講習は要らない
- 初任者研修や実務者研修の方は、指定講習の修了が必要
- 働き方は、身体介助が中心の仕事から、訪問と用具の調整が中心の仕事に変わる
- 介護の現場で見てきた困りごとが、用具選びにそのまま活きる
- 今の職場で資格を取る道と、転職する道のどちらも選べる





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